2023/6/27 全てを排除して

お菓子があると無限に食べ続けてしまうので自分では買わないくせに旦那が買ってきたお菓子をまんまと食べてしまって罪滅ぼしに買ってきたお菓子をまた食べ尽くそうとしてしまう悲しいモンスター。
 
朝、大体7時半頃に起きる。
6時頃に次男のハスハス音で目を覚ますが泣かないので粘りに粘って長男がパチリと目を開けるまで待つのである。
ゴミは旦那が出してくれる。
長男の朝ごはんや身支度は半々くらいでやり、次男の離乳食は主に私がやる。
そして旦那は長男を保育園に送ってから出勤。
 
今日は他店舗へヘルプに行く日だったためいつもより早めに出勤。
長男は私が送り届けることになった。
差し迫る時間の中バタバタと一人で二人の子を見ながら支度をし、車に乗り込んだところでスマホが鳴っているのが聞こえた。
旦那からだ。
電話を取るが音が何もしない。
何?聞こえない。何も聞こえないんだけど。どうした?
応答なし。
ジワリと嫌な予感がする。
一旦電話を切ると、再び掛かってきて今度は声が聞こえた。
 
「制服忘れた」
 
かくして私たちは中間地点にある保育園で落ち合って制服を引き渡すこととなった。
車を飛ばす。
制服くらい店舗に無いのか?と思ったが、家に置いてあった制服には社員証のようなものもぶら下がっていたので、これが必要なのだろうか…。
長男を見送り少し待つと旦那がやってくるのが見えて、窓越しに手渡す。
 
「いやーこのハンコが必要でさ」
 
今こそ私はこのハンコ社会に物申したい。
昔私も何らかの手続きでハンコが必要だったが忘れてしまい、百均で買って事なきを得たことがある。
何故生身の本人の筆跡よりもたった100円で買えるちっこいぼっこが重んじられるのか?
 
怒りの帰り道で聞いていたラジオ番組には、あなたの代わりに思いを叫びますと言うコーナーがある。
ついでに今は応募してくれた人の中から抽選でアイスが当たると聞こえてきて、思わずこの怒りを投稿した。
 
投稿は無事に読まれた。
当たると良いな、アイスクリーム。
 
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Pさん。
Pさんは韓国人の女性だ。
台湾人と日本で結婚し暮らしている。
同じ会社で働いていた。
穏やかな優しい眉毛で、私よりも2つ年上だが私よりも後に入社したためお互い敬語を使っている。
Pさんはうちの長男よりも1つ年下の子を育てている。
会社の中で時短勤務を経験した私以外の唯一の人物である。
 
初めて会った時は優しそうな人だなと思っていた。
その時私は妊娠していてPさんの入社後割とすぐに産休育休に入った。
子を保育園に預けて職場復帰したら、今度はPさんが妊娠していてほぼ入れ替わりで産休育休に入った。
二度ほどうちで子供を交えて遊んだりもし、Pさんが時短で戻ってきた。
私はものすごく喜び、そして憐れにも思った。
時短の過酷さを知っていたから。
Pさんは時短なので朝番固定だったし、私も二人目を妊娠していたからほぼ朝番固定にしてもらっていた。
休憩室で会うたびに心境を明かし共感し合った。
結局半年くらいしたところでPさんは旦那さんの都合で退職してしまった。
その頃にはもう私たちは同志となっていた。
そのまま引越して遠方に行ってしまったが、今でも連絡を取り続けている。
 
今日も小一時間ほどテレビ通話をした。
仲良しである。
 
30代に入ってから誰かと仲良くなるには。
努力して連絡を取り好意を伝え共感し合うことが大事。
でも結局1番大事なのはフィーリングが合うかどうかだな……と思った。
年齢や国籍や言語や住んでいるところに関係なく、フィーリングが合えばいくらでも仲良くなれるし続いていく。
 
私がリングフィットを始めたと言うと、Pさんは「私はジムに行き始めました」と言っていた。
お互いいつまで続くのか見ものである。
 
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屋上の駐車場が好きだ。
普段登らないような傾斜の坂道をブゥン!とエンジンを唸らせて登ると空が広い。
場所によっては展望台のように周囲を見渡せる。
買い物を終えた後でほとんど人のいない屋上に続くエスカレーターを登るのもワクワクして楽しい。
子供達を連れて、食べ尽くしてしまったお菓子の補充のために買い物をして、帰る。
下り道はまるでジェットコースター。
助手席の長男と二人で ヒャー と声を上げながら。
 
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手の込んだ料理とは一体何なのか。
ただ切って炒めて塩胡椒かけただけの料理と何が違うのか。
ビーフストロガノフ?グラタン?ポテトサラダ?
 
私は今日煮物を作った。
手羽元は冷蔵庫から出して常温に戻し、大根には格子状に隠し包丁を入れ、ひとつまみの米と一緒に下茹で。沸騰してしばらくしたら冷水で一度冷やす。
手羽元は少量の酒で炒めてから。
何かの残りで余っていたにんじんも入れて。
大根も入れたら、水をジャーっと、めんつゆをターッと、みりんをチョロロと入れて、アルミホイルで落とし蓋。
真ん中にブスッと菜箸を突き刺し穴を開ける。
煮込む。
煮込む。
煮込む。
 
今日の煮物が特別美味しかったのはたぶん私だけ。
 
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寝かしつけで眠らない次男を旦那に任せ、お菓子を貪る(だから痩せない)。
いないいないばあをしたら笑うよ、と教えたら、早速試していたが、数秒の無表情のあとにニコリと愛想笑いをされて「もう二度とやらない」と言っていた。
赤ちゃんは愛想笑いをする。
愛想笑いとは本能なのだ。